主 催：一社）徳島市歯科医師会
日 時：平成28年7月30日(土) 午後19時30分~午後21時
場 所：徳島県歯科医師会館4階講堂（徳島市北田宮1丁目8番65号）
対象者：医療・介護関係従事者
講 演：「高齢者の食を支援する口腔機能管理J
講 師：東京医科歯科大学大学院
地域・福祉口腔保健衛生学分野教授古屋純一先生
抄 録：
口から食べることは、生命を守るための基本的な行為であるだけでなく、人生の最後の瞬間まで残る重要な生活の楽しみであり、口腔機能を守ることは医療・福祉の両面で重要であり、生命と生活を守ることに直結する。
本講演では、病院・施設・在宅など地域において、高齢者の食支援に必要な口腔機能の管理について解説する。例えば、栄養を摂取するためには嚥下が重要だが、円滑な嚥下や食事の楽しみのためには咀嚼が重要であるし、そもそも経口摂取を開始するためには、口腔機能の賦活や、感染予防のための口腔衛生管理が重要である。
超高齢社会では、様々な制約の中であっても、口腔の機能を最大限に引き出すことこそが、歯科に課された重要な役割である。医院完結型からチーム医療・地域完結型への変換が求められる中、医療・介護・福祉において、口腔の専門家として歯科ができることを、皆さんと一緒に考えてみたい。