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第34回 徳島県理学療法士学会
      in Tokushima

第33回徳島県理学療法士学会 学会長挨拶GREETING


 平素より徳島県理学療法士会にご支援を賜り、誠にありがとうございます。
 第34回徳島県理学療法士学会テーマは「繋ぐ」を掲げさせていただきました。前学会長の寺野先生のお言葉にありました「生涯学習の重要性について本学会を通して周知していきたい」という想いも繋いで、対面開催に向けて準備を進めております。
 我々理学療法士は専門職として、日々の業務での疑問を適切にリサーチクエスチョンへと変換し、明らかにしていくことが望まれます。この作業は受動的な姿勢では達成することができず、能動的に学ぶことが重要であります。「どのように知識を得て」、「どのように臨床に落とし込むか」といった実際のリサーチの過程は思っているよりも骨の折れる作業ですが、コツが分かると自ら知識を得て臨床に向かうことが習慣となり、対象者にとっても理学療法士として従事する私たちにとっても、より良好なサイクルを循環することができると考えます。
 そこで、本学会では基調講演として名古屋学院大学リハビリテーション学部の石垣智也先生に「EBPTの実践 -エビデンスと理学療法士を繋ぐ-」というテーマで学会の礎となるご講演をお願いしております。そして、教育講演では甲南女子大学の久保宏紀先生に「脳卒中者のアウトカムから考えるEBPTの実践」と題して、実際の臨床においてどのようにエビデンスを落とし込むべきかをご提示いただきます。この基調講演と教育講演をベースにし、一般演題発表や第33回学会長賞受賞者からのミニレクチャー企画、「臨床と研究を繋げる為にどのような工夫が必要か?」といったシンポジウム企画をご用意しております。シンポジウムでは、”シングルケーススタディの立場から”、”組織として研究活動を実践する立場から”、”教員の立場から” それぞれの立場で活躍されている徳島県内の理学療法士3名の先生にご登壇いただきます。研究活動は時間と気力を要すものかもしれませんが、臨床と研究は別物ではなく普段の臨床の延長に位置するものであり、何らかのきっかけや工夫で、誰でもどこでも実践できるものだと信じております。多忙な業務の中からどのようにデータをとり対象者に還元しているか、そのヒントを参加者の皆様と議論し共有することができれば、とても実りある時間になると考えております。是非、基調講演からご参加いただき、理学療法を再考し能動的にEBPTを実践する一助となれば幸いです。
 最後に、本学会は経験年数を問わずチャレンジしやすい成長の場であり、自身や所属施設の様々な活動を内外へアピールする場でもあります。可能な方は是非一般演題発表へ、叶わない方は質疑応答を経験し、少しでも本学会が次のステージへと繋がるきっかけになることを祈念し大会長挨拶とさせていただきます。

第34回徳島県理学療法士学会
学会長 澁谷 光敬





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徳島県理学療法士学会 事務局

徳島文理大学 保健福祉学部
理学療法学科 
後藤 強
TEL:088-602-8520
E-mail:
tokushimaptgakkai@yahoo.co.jp